『ラスターイメージ』と『ベクターイメージ』について
「ラスターイメージ」とは?
ラスタイメージとは、画像を色のついたドットと呼ばれる点の羅列・集合として表現するデータ再現方式のことで、何百万という個々のピクセルによって構成されています。より多くのピクセルが構成に用いられれば、よりきれいなイメージとなりますが、画像の拡大などを行なえばドットの配置にゆがみが生じて輪郭にジャギと呼ばれるギザギザが発生し、縮小すれば配色が失われてしまいます。そのためサイズ変更や変形などの処理には適していません。
「ベクターイメージ」とは?
ベクターイメージとは、点の座標とそれを結ぶ線(ベクター、ベクトル)などの数値データをもとにして演算によって画像を再現する方式のことで、数学的な計算から算出された線とカーブから、ズームするたびに書き直されます。よって、画像を点の集合で表現しようとするラスターイメージと比べ、拡大、縮小、その他の変形を施しても図形イメージが基本的に劣化しないという特性を持っています。また一般的に(何百万のピクセルによって構成される)ラスタイメージよりもデータサイズは小さくなる傾向があります。
各形式に適したソフト
ラスタイメージを書き出事が出来るすソフトは、写真のようなイメージや微細で色やテクスチャの変化が微妙なイメージに適しています。印刷物に使うためには、350dpi程度の解像度が必要になります(代表的なソフトにAdobe Photoshop)。
ベクターイメージを使ったソフトは、テキストの表現やロゴマーク・地図・イラスト・グラフィックなどのアート描画に適しています(代表的なソフトにAdobe Illustrator)。
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