『RGB』と『CMYK』の違いについて
「RGB」と「CMYK」とは何が違うのでしょうか?
一般に利用されている色を表す方法には、「RGB」と「CMYK」という2種類の方法があります。
◎RGBとは、モニタ表示などに利用されている発色方式です。赤(Reg)、緑(Green)、青(Blue)の光の三原色を利用しており、数値を増すごとに白に近づいていきます(反対に、数値を減らすごとに黒に近づいていきます)。これを「加法混色」と呼びます。RGBモードは、テレビやパソコンのモニタ、デジカメのデータなどに利用されています。
◎CMYK とは、主に印刷などに使われる発色方法です。シアン(Cyan)、マゼンダ(Magenta)、イエロー(Yellow)の色材の三原色を利用した混色方法で、印刷ではこれに黒(K) を加えた4色が利用されています。色が混ざるほどに暗くなり、黒に近づいていきます。これを「減法混色」といいます。CMYKモードは、カラー印刷などに使われています。
「RGB」と「CMYK」では色域が異なるので要注意
RGBはCMYKに比べ、色の再現領域が広くなっています。これは、「色の三原色(RGB)」と「色材の三原色(CMYK)」で色域(=表現できる色の範囲)が異なるために起こります。
RGB とCMYKの色域(表現できる色の範囲)を比較すると、RGBで表現できる原色に近い鮮やかな色が、CMYKでは表現できないことがあります。つまり、 CMYKでは表現できる色には限界があり、モニタ(RGB)で表示されている色をすべて再現できるわけではないのです。このため、(RGBで作られる)Microsoft Officeで入稿される場合のデータを印刷用(CMYK)に変換する際は、元のRGBで表現されている色域がCMYKで完全に再現されないために、どうしても色がくすんでしまうことになるのです。
※特に「青」と「緑」の彩度差は大きいため、これらの色を使用する場合は要注意です。
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