データ作成時の注意
印刷データの作成を行う際に必要な基本知識について説明をしています。
トラブルを防ぐためにも、以下のルールに準じたデータ作成をお願いします。
CMYK以外の色(RGBや特色)は使用しないでください
RGBカラーとCMYKカラーは、それぞれの限られた色域(カラースペース)の色しか扱うことが出来ません。
そのため表現できる色の範囲が異なり、RGBに比べCMYKでは狭くなってしまいます。
印刷物はC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色のインキで表現します。
つまりはCMYKカラーで表現されますので、RGBカラーで作成されたデータはCMYKカラーで最も近い色に置き換えられてしまうために色味が変化してしまいます。これによりイメージされた色と大きく異なった色で出力されます。(一般的にくすんだ感じになります。)リンク画像なども含め、必ずCMYKカラーでご入稿下さい。
→『RGB』と『CMYK』の違いについて を参照
尚、MicrosoftOfficeのデータや使用ソフトによっては、RGBデータのままご入稿頂く場合もございます。その際は、当社でCMYK変換(プロファイル「Japan Color 2001 coated」を使用)させて頂きますので、あらかじめご了承くださいませ。
また、CMYKのデータであるにもかかわらず、データ上で特色を使用されている場合があります。
お手元のプリンタでは普通に印刷できる場合がほとんどですが、実際の印刷のためにCMYKへと変換を行う際には様々なトラブルが起こる場合がありますのでご注意ください。
文字切れについて(仕上がりギリギリのレイアウトは避けて下さい)
印刷用のデータは、1枚の大きな紙に付け合わせて印刷致します。その後仕上サイズで断裁する際に、たくさんの紙を重ねた状態でカットするため、僅かなズレが生じます。そのため、断裁位置(仕上がり線)ギリギリまでレイアウトをされますと、断裁時の紙ズレ(上述)で文字が切れてしまう可能性がありますので、仕上がり線(断裁位置)より内3mm以内には文字などの切れて欲しくないデータは配置しないようにして下さい。
塗り足しを付けてください
『断裁』では切り落とし位置に微妙なズレが必ず生じます。そこで『塗り足し』が必要になってきます。
『塗り足し』とは下図のように仕上がりサイズよりも3mm程度はみ出すようにデータを作成することです。 このように『塗り足し』を付けることで白地が見えずに綺麗に断裁することができます。
断裁のズレが目立ちやすいデザインは避けて下さい(主にトレカやタロットカード等の共通面)
印刷データは、1枚の大きな用紙に付け合わせて印刷を行います。その後、断裁の際にたくさんの紙を重ねた状態で断裁を行うため、どうしても僅かなズレが生じます。こういった作業工程上の理由から、仕上げ断裁で生じる誤差が、センターを基準として上下左右へのブレ幅が約1mm以内のズレにつきましては、許容範囲としてご返品や刷り直しの対象外とさせて頂いております。
特にトランプをはじめとしたカードゲーム等に使用される共通の柄などのように、微妙な断裁ズレによりカードが特定されてしまう可能性が有るような商品につきましては、上記のようにブレ幅が許容範囲内に収まっている場合、刷り直しやご返品の対象となりませんので、あらかじめご理解ご了承くださいませ。
このような場合はの対策としましては、、、
元のデザインにて柄の外側のマージン(余白)を多め(3〜4mm以上)にとって頂くことで、1mm程度のズレであればあまり目立たなくなります。また、事前に必要枚数以上に多めの印刷をして、ズレの目立つ印刷物を省くことでズレの目立つカードを抑えることが可能です。
なお、根本的にズレたカード自体を無くしたい場合は、弊社「プレミアムトレカ印刷」をご利用下さい。こちらはポーカーサイズ限定では有りますが、断裁では無く決まったサイズに型抜きを行いますので、上記事象のような断裁ズレが発生することはありません。
適正画像解像度
解像度(dpi)は、デジタル画像のきめの細かさを指しています。よく間違われる例として、インターネットでキレイに見えている画像をそのまま印刷にも使えると思い、デザインに使用される方がおられます。しかし、WEB用の画像は72dpiでスクリーン解像度といい、モニタ表示に最適な解像度ですのでキレイに表示はされますが印刷すると粗くなってしまいます。
入稿データに使う画像解像度は350dpiを目安としてください。
(2階調のデータは1200dpiを目安にしてください。)
使用フォントのアウトライン化
文字はフォントというファイルを使用して入力しますが、完成したそのイラストレータファイルを別の誰かのパソコンで開くには、同じフォントが無ければ正確に画面に表示されません。だから、印刷会社にイラストレータファイルを入稿する場合は、必ず全てのフォントをアウトライン作成してください。これを忘れてしまうとほとんどの場合再度入稿という事になり、納品時期が遅れてしまいますのでご注意下さい。
オーバープリントについて
文アプリケーション上でのオーバープリント設定(属性)はそのまま出力されます。
オーバープリント設定はトラブルの原因になります。また、オーバープリント設定の有無はデータチェックの対象とはなりません。もし設定により意図した印刷仕上がりでは無かった場合、弊社では責任を負いかねますので予めご了承願います。
※意図的にオーバープリントを利用している場合は、入稿時にその旨をご指示ください。
入稿データに適した画像サイズを計算 >>